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08/2002 日経産業新聞[2002.8.20/1面]
力4倍のモーター 東海大とゲネシス 電気自動車搭載をめざす
 研究開発型ベンチャーのゲネシス(東京・中央、荻野三四郎社長)は東海大学と共同で、永久磁石と電磁石を組み合わせて強力なモーターを開発した。電磁石だけからなるモーターより約4倍の力を発揮することを確認した。同じ動力が必要な場合だとモーターを半分程度に小型化できる。
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けて開発。1年後をメドに車いすや介護用ベッドのリフト装置への応用を見込む。3年後には電気自動車への搭載を目指す。
 四角い鉄枠の一片の中央部を永久磁石で置き換え、向かい側の鉄枠にはコイルを巻き付けて電磁石にした。
 通常、永久磁石から生み出される力は鉄枠の内部を伝わり、外部にほとんど洩れない。コイルに電気を通して電磁石を機能させると、鉄枠の内部に磁石の力が伝わらなくなり、外に強力な磁場が発生した。
 この強力な磁力によって鉄を引きつけてモーターを動かす。コイルに流す電気を制御してモーターを動かす。
 直径10センチ、長さ10センチの外側が回るタイプのモーターを試作して、0.3アンペアの電気を流す実験をした。1分間70回転に設定すると、同構造で永久磁石を利用しないものに比べ、約4倍の力を出すことが分かった。
 電気エネルギーを力に変換する効率は現在30%程度と低いが、1年以内に電流の制御や構造などを工夫し70%程度にまで引き上げるという。鉄枠をセラミックスに変えると、発熱などによるエネルギー損失をなくすことができるという。